診断について書かせて頂いている流れで、今日は「手」のレントゲンについて書かせて頂きます。
小児矯正で出っ歯(上顎前突)、受け口(下顎前突、反対咬合)を治療する際に気を付けなければならないことの一つに思春期性成長があります。
第二次成長とも言いますね。
下あごの成長は手足の骨と似ています。
背がぐ~んと伸びる時期に下あごも大きく成長するのです。
日本人の出っ歯(上顎前突)は上あごが出ているというよりは下あごが小さくて出っ歯(上顎前突)になっているパターンが多いです。
そのため、思春期性成長期に下あごの成長を促してあげることにより、骨格のバランスを整えてあげることが出来ます。
逆に、日本人の受け口(下顎前突、反対咬合)は下あごが出ているというよりは上あごが小さくて受け口(下顎前突、反対咬合)になっているパターンが多いです。
そのために、上あごの成長のピーク時期である9歳頃に上あごの成長を促してあげることにより骨格のバランスを整えてあげることが出来ます。
しかし、せっかくきれいにバランスが整っても思春期性成長期に下あごが大きくなって受け口(下顎前突、反対咬合)になってしまうといけません。
なので、この時期は慎重に経過を観察する必要があります。
場合によっては下あごの成長を抑えることが必要になってきます(実際の治療では成長を抑えることにはかなり無理があります)。
上あごの成長のピークは男女問わずに大体9歳頃なのですが、思春期性成長の時期は個人差があります。
思春期性成長期がいつ来るのかを予測する有効な方法として定期的に身長を計測する方法があります。
もう一つ予測する方法が手のレントゲンです。
手のレントゲンを撮ることで成長のピークがいつ来るのか、あとどのくらいの成長が残っているのかを知ることが出来ます。
当院で治療を受けて頂いているT君は出っ歯(上顎前突)を気にされて来院されました。
まだ中学生だったので下あごの成長を期待出来ると思ったのですが、手のレントゲンを撮ると、もう大人の骨格になっていました。
T君にお聞きするとやはり身長はあまり伸びていないとのことでした。
そのため、成人矯正として治療させて頂いています。
あるいは、その逆のパターンもあります。
年齢的に成長は期待出来ないかな、と思っても手のレントゲンを撮ってみるとまだ成長が残っていることが分かる場合があります。
情報は多い方がより良い診断を立てることが出来ます。
当院ではお子さまの検査時には手のレントゲンを撮らせて頂いております。
せごし矯正歯科医院